Monday, May 30, 2011

サーバ機の省エネ対策

 メーカ各社は、サーバ機の省エネ対策でいろいろな工夫をしてきているが、その中でもHPでは力をいれていると思います。1つは、Power Regulaterという機能で、利用率をソフトウェアが検知して動作クロックを変更するものです。これは、無駄な電力をさけるという意味で理解できるし、ノートパソコンなどでも行われたステッピングテクノロジーと同じように合理的なものである気がします。

もう一つの主張は、Dynamic Power Cappingです。サーバの使用電力の上限をキャッピング(頭打ち)し、上限を超えた場合は、強制的にクロックを低下させて設定値内に制御する技術と言われています。しかし、これは強制的にそうさせるというのなら、せっかくあるサーバのリソースを無駄にするということにも繋がりかねないと思います。本来、そうする前にサーバで稼働しているソフトウェアを本当に必要なものだけに限定してから行うべきものであると考えるわけです。利用者にとっては、不要なソフトウェアを教えてくれる方が良いのですが、現実今の仕組みでは、どれが必要でどれが不要かを判別するのはなかなか大変なことです。

HPは本音ではそう言いたいのかもしれませんが、そこにメスを入れないでハードだけ供給してお茶を濁すというのは、ちょっと乱暴な省エネ対策ではないかと思うのです。最初からパフォーマンスの低い、消費エネルギーの低いサーバを導入すればすむという論理も成り立ちます。

それ以上に必要なのは、ソフトウェアごとの消費エネルギーのランキングとかを利用者に提示する方法だと思います。
シミュレーションでは、この値を正確に出すのは難しいので、実測を関係させる必要があります。
ただ、サーバ機はクライアント機に比べればやりやすいかもしれまん。このあたりを今後考えてみたいと思っています